各国のことわざ

世界の家庭生活に関することわざを紹介しましょう。
まず、スペインですが、「4月のアスパラガスは私が食べ、5月のは主人にやり、6月のはロバにやる」と言うことわざがあり、ポーランドには、「女は結婚前に泣くが、男は後に泣く」、紳士の国イギリスでは、「結婚は悲しみを半分に、喜びを二倍に、そして生活費を四倍にする」ということわざが残っております。
また、ロシアには、「妻が媚びるときには、なにか悪いことをもくろんでいる」とのことわざがあり、お隣の大国の中国の偉人子思は、「君子の道は端を夫婦になす、その至れるに及んでは、天地にあきらかなり」と発したのです。
戦国時代の英雄伊達政宗は、「朝夕の食事はうまからずともほめて食うべし」と言い、日本が誇る作家川端康成は、「そう、君らにはわかるまいが、五十六十の堂々たる紳士で、女房が恐ろしくてうちへ帰れないで、夜中に外をさまよっているのは、いくらでもいるんだよ」と残したのです。
どの国でも、どの国の偉人でも、家庭を持つということをマイナスのイメージでとらえ、男性側から見たことわざが多いように感じます。
決心して家庭を持ったはずなのに、その決心さえも鈍らせてしまうことがあるのでしょうか?
日本には、古い昔、男尊女卑という言葉があり、女性は男性よりも低い身分だと言われていた時代があったのです。
その時代は、恋愛をして結婚することは難しく、親の決めた相手と半ば強制的に結婚させられた、女性にとって厳しい時代があったのです。
その時代を反映して詠んだことわざだとしたら、川端康成氏は発展家の奥さまをお持ちだったのかもしれません。
昔も今も、家庭を持つということは、一にも二にも、忍耐力がカギになります。
家庭は、持った方でなければ、その苦労、喜びを実感することはできないと思いますが、恋愛中、あんなに好きだった相手でも、家庭を持ち子供を育ててるうちに、相手のイヤな部分が目につき、その価値観の違いから、ケンカになることも?育った環境の違う相手と、足並みを揃え、意見を同じにして、子供を育てるには、両者ともに相当な忍耐力と寛大さが必要になるのは、どこの国も同じことなのかもしれません。
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